カンガルーのキックは何N?人間が受けたらどうなるのか計算してみた

哺乳類

カンガルーは可愛い。

動物園では寝ているし、のんびり草を食べていることも多い。

しかし油断してはいけません。

オス同士のケンカになると、彼らは後ろ脚で強烈なキックを放ちます。

では、そのキックはどれくらい強いのでしょうか。

もし人間が受けたらどうなるのでしょうか。

今回はカンガルーの脚力を数字で考えてみます。

結論から言うと、

大型カンガルーのキックは数千N級に達する可能性があります。

条件によって変わりますが、人間のパンチとは比較にならないレベルです。

サファリパークで見たあの大乱闘。

あれは想像以上に危険な格闘技だったのかもしれません。

カンガルーはどうやって戦うのか

カンガルー同士の戦いを見ると、前脚で押し合っているように見えます。

しかし本当の武器は後ろ脚です。

カンガルーは前脚で相手をつかみ、

体を支える巨大な尻尾を地面につけ、

両脚で蹴り上げます。

まるで三脚のような姿勢になります。

つまり、

前脚は固定具。

尻尾は支柱。

後ろ脚が主砲です。

人間でいえば、

パンチではなく両脚ドロップキックを連発しているようなものです。

カンガルーのキックは何Nなのか

野生動物のキック力を直接測定することは難しいため、

ここでは物理的に推定してみます。

大型のアカカンガルーでは、

条件によって3000〜4000N級の力が発生する可能性があります。

これは人間のパンチを大きく上回るレベルです。

では実際に計算してみましょう。

数字で計算してみる

カンガルーのキック力を計算してみる

野生動物のキック力を直接測定するのは難しいため、

ここでは物理的に推定してみます。

大型のアカカンガルーは体重80kg近くになります。

仮に蹴りの瞬間に

  • 40kg分の脚
  • 秒速8m
  • 衝突時間0.1秒

とすると、

加速度は

8 ÷ 0.1

=80m/s²

になります。

力は

F=ma

なので、

40 × 80

=3200N

です。

つまり、

約3200N。

条件によっては4000N以上になる可能性もあります。

なぜF=maで計算できるの?

力は

F=ma

で求められます。

F = 力(N)

m = 質量(kg)

a = 加速度(m/s²)

です。

簡単に言うと、

重いものが速く加速するほど大きな力になる

ということです。

詳しくは

「力(N)とは?|カンガルーのキックで学ぶ物理の基本」(準備中)

で解説しています。

大人何人分なのか

3200Nとはどれくらいでしょうか。

70kgの大人が地面へかける力は、

70 × 9.8

=686N

です。

約700N。

つまり、

3200N ÷ 700N

=約4.6

になります。

大人4〜5人分の体重が、

一気に押しつけられるような力です。

人間で例えると

もし職員室にいる先生たち4〜5人が、

同時に胸を押してきたらどうなるでしょう。

おそらく椅子ごと後ろへ飛びます。

カンガルーのキックは、

それに近い力を一瞬で発生させています。

しかも相手は筋肉の塊です。

本当に怖いのは爪

ただし、

危険なのはキック力だけではありません。

大型カンガルーの後ろ脚には、

鋭い爪があります。

つまり、

カンガルーは

「重いハンマー」

ではなく、

「刃物付きハンマー」

で攻撃してくるようなものです。

ボクサーのパンチとどちらが強い?

プロボクサーのパンチ力は、

数千Nに達することがあります。

よく言われる値は2500〜5000N程度です。

つまり、

大型カンガルーのキックは、

トップレベルのボクサーのパンチと同じ土俵にいる可能性があります。

ただし違いがあります。

パンチは拳です。

カンガルーは両脚です。

接触面積も質量も違います。

そのため単純比較はできませんが、

少なくとも

「ただの草食動物だから弱そう」

というイメージは捨てた方がよさそうです。

なぜカンガルーはそんなに強いのか

巨大な後ろ脚

カンガルーは移動のほとんどをジャンプで行います。

つまり毎日が脚トレです。

人間ならスクワットを何年も続けているようなものです。

太いアキレス腱

カンガルーは腱にエネルギーを蓄えています。

ジャンプするとき、

筋肉だけでなく腱のバネも使います。

そのため少ないエネルギーで大きな力を出せます。

尻尾が強すぎる

カンガルーの尻尾は単なる飾りではありません。

歩行や戦闘で体を支える重要な器官です。

研究によっては、

尻尾が脚と同じくらい推進力に貢献することも示されています。

つまりカンガルーは、

脚だけで戦っているわけではありません。

尻尾まで含めて戦闘システムなのです。

実はキックより怖いもの

実はカンガルーで本当に危険なのは、

キックそのものではありません。

鋭い爪です。

大型個体の後ろ脚には長く鋭い爪があります。

キックと同時にこれが当たるため、

衝撃だけでなく切り裂く力も加わります。

つまり、

カンガルーは

「重いハンマー」

で殴るのではなく、

「刃物付きハンマー」

で攻撃してくるようなものです。

まとめ

カンガルーのキック力を物理的に考えると、

数千N級に達する可能性があります。

  • 推定キック力は約3200N以上
  • 大人4〜5人分の体重に相当
  • ボクサー級の衝撃力に近い
  • 巨大な脚と腱と尻尾が生み出す力

普段はのんびりして見えるカンガルーですが、

数字で見るとかなり危険な格闘家です。

動物園で寝転がっている姿からは想像しにくいですが、

彼らは自然界でもトップクラスの脚力を持つ生き物なのです。

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物理教師のどうでもいい考察

このサイトの原点は、実はカンガルーです。

子どもが小さかった頃、サファリパークでカンガルー同士の大喧嘩を目撃しました。

子どもはギャン泣きました。

ソフトクリームは落ちました。

泣きすぎたこと、夏の暑い日だったこともあり、鼻血まで出ました。

普通の親なら「大丈夫?」と心配する場面です。

しかし当時の私は違いました。

「あのキック何Nだろう」

と考えていました。

今思うと少し反省しています。

いや、かなり反省しています。

ただ、そのどうしようもない疑問がなければ、このサイトも存在しなかったはずです。

人生には時々あります。

周囲の全員と違うことを考えてしまう瞬間が。

私の場合、それがカンガルーのキックでした。

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