ジャガーの咬合力は何N?ワニの頭蓋骨を貫く力を数字で計算してみた

ネコ科

ジャガーはワニを食べます。

初めて知った人の多くは、

「いや、逆じゃないの?」

と思うはずです。

普通に考えれば、危険なのはワニの方です。

ところが南米では、ジャガーがカイマン(ワニの仲間)を襲い、

頭を噛み砕いて仕留める姿が確認されています。

ではなぜそんなことができるのでしょうか。

答えは、ジャガーの異常な咬合力にあります。

今回はジャガーの噛む力を数字で計算しながら、

なぜワニの頭蓋骨を貫けるのかを考えてみます。

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結論:ジャガーの咬合力は数千N級

ジャガーの咬合力については研究や推定方法によって差があります。

ただし大型個体では、おおよそ5000〜7000N程度と推定されることがあります。

このため本記事では、約6000Nを目安として考えてみます。

6000Nと言われてもピンと来ません。

そこでまず、人間と比較してみましょう。

数字で計算してみる

ジャガーの咬合力はどれくらい強いのか

ジャガーの咬合力を6000Nと仮定します。

70kgの人が地面に立ったとき、

地面へかかる力は

70 × 9.8

=686N

です。

約700N。

計算すると、

6000 ÷ 700

=約8.6

になります。

つまりジャガーは、

大人8〜9人分の力を犬歯の先へ集中させている

計算です。

咬合力の基本的な考え方は

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本当にヤバいのは圧力

しかし、

ジャガーが恐ろしい理由は力そのものではありません。

圧力です。

例えば同じ100Nでも、

スニーカーで踏まれるのと、

画びょうで押されるのでは結果が違います。

力は同じでも、

接触面積が違うからです。

ジャガーの犬歯は、

まさに画びょう側です。

圧力で計算するとどうなる?

圧力は

力 ÷ 面積

で求められます。

仮に犬歯の先端が

0.1平方センチメートル程度で力を受けるとすると、

6000N ÷ 0.00001㎡

=600,000,000Pa

になります。

約600MPaです。

もちろん実際の接触面積は変化するため単純計算ですが、

工業材料レベルの圧力になります。

だからジャガーは、

ワニやカメのような硬い防御を持つ動物にもダメージを与えられるのです。

人間で例えると

もし人間がジャガー並みの咬合力を持っていたら、

焼肉屋でカルビを食べるたびに皿の方が心配になります。

せんべいどころか、

クルミ割り器も失業するかもしれません。

もちろん先に歯が壊れますが、

それくらい桁違いの力です。

なぜワニの頭蓋骨を貫けるのか

多くのネコ科動物は、獲物の喉や首を噛んで窒息させます。

ところがジャガーは違います。

頭部そのものを狙うことがあります。

これはかなり珍しい狩り方です。

なぜなら、ジャガーが暮らす南米にはカイマンや大型カメなど、硬い防御を持つ動物が多いからです。

首を狙うより、頭蓋骨を破壊した方が早い。

その環境で進化した結果、ジャガーはネコ科でも特に強い咬合力を獲得したと考えられています。

ネコ科で比較するとどれくらい強い?

代表的なネコ科を比較してみます。

動物咬合力の目安
チーター約1500N
ピューマ約2000N
ヒョウ約3000N
ライオン約4500N
ジャガー約5000〜7000N

もちろん測定条件で変わります。

しかし傾向として、ジャガーは体格の割に非常に強い咬合力を持っています。

体重だけならライオンやトラの方が重い場合もあります。

それでもジャガーが「噛む力の王者」と言われる理由はここにあります。

ネコ科の顎の力を数字で詳しく解説しています。
ネコ科最強の咬合力ランキング|ジャガーは本当にネコ科最強の顎を持つのか

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なぜそんな力を出せるのか

頭が大きい

ジャガーは体に対して頭が大きめです。

これは強力な顎の筋肉を収めるためです。

顎が短い

物理では、力点と支点の距離が短いほど大きな力を出しやすくなります。

ペンチと同じです。

ジャガーの顎は比較的短く、咬合力を発揮しやすい構造になっています。

硬い獲物が多い

ワニ。

カメ。

アルマジロ。

南米には硬い装甲を持つ生き物がたくさんいます。

ジャガーはそうした環境に適応する中で、「噛む能力」を極端に伸ばしたのです。

ジャガーはネコ科最強なのか

難しい問題です。

速さならチーター。

木登りならヒョウ。

群れで戦うならライオン。

しかし咬合力だけなら、ジャガーはネコ科トップクラスです。

もしネコ科をRPGに例えるなら、チーターはスピード特化。

ヒョウは器用万能型。

ライオンはバランス型。

そしてジャガーは、攻撃力だけに全振りしたキャラクターです。

能力値の振り方が極端なのです。

なお、ブラックパンサーと呼ばれる個体の中には、黒いジャガーも含まれます。

詳しくは
パンサーとは何者?ヒョウ・ジャガー・ピューマとの違いをわかりやすく解説
で解説しています。

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まとめ

ジャガーの咬合力は研究によって差がありますが、

大型個体では5000〜7000N級と推定されています。

  • 推定咬合力は約6000N
  • 大人8〜9人分の体重に相当
  • 圧力は数百MPa級になる可能性
  • ワニやカメを相手にする進化を遂げた

ジャガーは大きなネコではありません。

数字で見ると、

「骨を壊すために最適化されたネコ」

と言った方が正確かもしれません。

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物理教師のどうでもいい考察

ジャガーの咬合力は推定6000N。

数字だけ見るとすごさが分かりません。

そこで計算してみると、大人8人分くらいの力になります。

つまり職員会議にいる先生方全員で一斉に噛みにくれば、だいたいジャガーです。

もちろんそんな会議はありません。

たぶん。

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