ジャガーの咬合力は約6000N。
数字だけ見るとすごそうですが、実は本当に恐ろしいのは力そのものではありません。
圧力です。
同じ100Nでも、スニーカーで踏まれるのと、画びょうで押されるのでは全然違います。
力は同じ。
違うのは面積です。
今回は圧力という考え方を使って、なぜジャガーがワニの頭蓋骨を貫けるのかを見てみます。
結論:圧力は「力の集中度」
圧力とは、
同じ力がどれだけ狭い場所に集中しているか
を表すものです。
例えば、
100Nを広い板で押す。
100Nを針で押す。
力は同じです。
しかし痛いのは針です。
これが圧力です。
圧力とは何か
力と面積の関係
圧力は
圧力 = 力 ÷ 面積
で求められます。
力が大きいほど圧力は大きくなります。
面積が小さいほど圧力は大きくなります。
つまり、強く押すか、細く押すか。
どちらでも圧力は上がります。
単位はPa(パスカル)
圧力の単位はPa(パスカル)です。
1Paは1平方メートルあたり1Nの力。
実際には小さすぎるので、生き物の記事では
kPa
MPa
などがよく使われます。
なぜ画びょうは痛いのか
力は同じ
画びょうを押す力も、消しゴムを押す力も、同じ100Nだったとします。
すると力は同じです。
面積が違う
しかし、画びょうの先端は非常に小さい。
そのため、圧力は何十倍、何百倍にもなります。
つまり、痛い原因は力ではなく圧力なのです。
ジャガーの犬歯で計算してみる
咬合力6000Nの場合
ジャガーの咬合力を
6000N
とします。
これは大人8〜9人分の体重に近い力です。
詳しくはこちら。
→ 力(N)とは?

→ ジャガーの咬合力は何N?

圧力はどれくらいになる?
仮に犬歯の接触面積を0.1平方センチメートル
とすると、
0.00001平方メートルです。
すると、
6000 ÷ 0.00001
=600,000,000Pa
になります。
約600MPa。
もちろん実際はもっと複雑ですが、とんでもない圧力になることが分かります。
なぜワニの頭蓋骨を貫けるのか
力より圧力が重要
ワニの頭蓋骨は硬いです。
しかし、ジャガーはその硬い骨に、極端な圧力を集中させます。
だからダメージを与えられるのです。
犬歯は天然のドリル
ジャガーの犬歯は、ただ長いだけではありません。
力を集中させる形になっています。
つまり、天然のドリルのようなものです。
詳しくはこちら。

圧力が重要な生き物たち
ジャガー
ネコ科最強クラスの咬合力。
さらに高い圧力。
この組み合わせが強さの秘密です。
ヘビ
毒ヘビの牙も同じです。
牙が細いので、小さな力でも皮膚へ刺さります。
圧力の勝利です。
まとめ
圧力とは、力がどれだけ集中しているかを表す量です。
- 圧力=力÷面積
- 単位はPa(パスカル)
- 面積が小さいほど圧力は大きい
- ジャガーは高い圧力を生み出す
- ワニの頭蓋骨を狙える理由もここにある
生き物の強さを考えるとき、大事なのは力だけではありません。
どこに、どれだけ集中させるかも重要なのです。
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物理教師のどうでもいい考察
生徒から
「画びょうってなんで痛いんですか?」
と聞かれたことがあります。
答えは圧力です。
同じことをジャガーで考えると、話が急に怖くなります。
画びょうの先が痛いのだから、
6000Nを犬歯に集中させるジャガーは、だいたい自然界の画びょうです。
もちろん踏みたくはありません。

